-
櫛の日
美容関係者らが1978年に制定。美容週間実行委員会が実施。「く(9)し(4)」の語呂合せ。美容関係者がくしを大切に扱い、また、美容に対する人々の認識を高めてもらう為に制定された。
-
串の日
冷凍食品の製造販売を行う株式会社味のちぬやが制定。これとは別に、大阪市の新世界100周年実行委員会が2010年に制定。「く(9)し(4)」の語呂合せ。
-
クラシック音楽の日
日本音楽マネージャー協会が1990年に制定。「ク(9)ラシ(4)ック」の語呂合せ。音楽家の無料報酬によるコンサート等が開かれる。

-
関西国際空港開港記念日
1994年9月4日午前0時、関西国際空港が開港した。世界初の本格的な海上空港で、日本初の24時間運用空港でもある。航空審議会が「泉州沖が最適」と答申してから20年目のことだった。
-
今日の昔話
木仏長者(きぼとけちょうじゃ)/山形県の民話
むかしむかし、貧乏な男が、長者といわれる大金持ちの家で働いていました。
長者の家には、立派な金の仏さまがあります。
男はたいへん信心(しんじん→神仏を信仰する気持ち)深くて、
「なんて立派な仏さまだろう。自分もあんな仏さまを持っておがみたいものだな」
と、思っていました。
ある日の事、男は山へ仕事に行って仏さまそっくりの木の切れはしを見つけると、ひろって持って帰りました。
そして自分の部屋に、おまつりしたのです。
男は毎日、自分のおぜんをお供えして木の仏さまをおがみました。
でも、ほかのみんなはそれをバカにして、男をいじめるのです。
男はとてもよく働くので、このままいじめられてよそにいかれては大変と、長者はこんな事を考えました。
「お前さんのおがんでいる木の仏さまと、わしの持っている金の仏さまとを、一度、すもうをとらせてみようではないか。木の仏さまが負けたなら、お前は一生、わしのところで働くんだ。その代わり、もしわしの金の仏さまが負けたなら、わしの持っている財産はみんなお前にやろう」
男は、びっくりです。
さっそく木の仏さまの前へ座ると、手を合わせて言いました。
「大変な事になりました。あなたさまと金の仏さまとが、おすもうをおとりになるのです。どうしましょう?」
すると木の仏さまは、男に言いました。
「心配するな。強い相手だが、わしは勝負をしてみるよ」
いよいよ、すもうをとる日です。
大きな部屋で、金の仏さまと木の仏さまは向かい合って立ちました。
長者は二つの仏さまに、勝負に負けるとどうなるかを説明すると、
「さあ、始め! はっけよい、このった!」
と、うちわをあげて、開始の合図をしました。
すると二つの仏さまはグラグラと動き出して、近寄って組み合いました。
押したり押されたり、なかなか勝負がつきません。
長者も使用人の男も、ハラハラしながら応援(おうえん)しました。
「金の仏さま負けるな!」
「木の仏さま負けるな!」
最初の方は金の仏さまが優勢でしたが、そのうちに金の仏さまの体中が汗でびっしょりになってきたのです。
汗だけでなく、足もフラフラです。
これは大変と、長者は大きな声で叫びました。
「金の仏さまが、そんな木ぎれの仏さまに負けてどうするのです! がんばってください! がんばってください!」
けれど金の仏さまは、とうとう倒れて負けてしまいました。
疲れ果てて、起きあがる力もありません。
その間に木の仏さまは、今まで金の仏さまがまつられていた仏壇の上へあがって座りました。
「ありがたい、ありがたい」
みんなは、その木の仏さまをおがみました。
負けた長者は、約束通りに家を出ていきました。
長者の家は、もう使用人の男が主人です。
金の仏さまを抱いた長者は、野原をトボトボと歩いていきました。
そして、金の仏さまに言いました。
「お前さんは、どうしてあんな木切れの仏さまなんかに負けたのだね」
すると、金の仏さまは答えました。
「相手は木の仏だが、毎日毎日、おぜんを供えてもらって信心されていた。それなのに、わたしは一年に、ほんの二度か三度、お祭りの時におぜんを供えてくれただけ、それにお前さんは信心もしてくれない。力が出ないのは、当たり前ではないか」
金の仏さまは、悲しそうに泣きました。
「・・・・・・」
長者は、返す言葉がありませんでした。
おしまい
-
今日の出来事
1962年 ビートルズが、ロンドンのEMIレコーディングスタジオ(後のアビーロード・スタジオ)で結成後初のレコーディング。
1987年 第二電電・日本テレコム・日本高速通信の新電電3社が一般向けの市外電話サービスを開始。
1987年 日本航空を完全民営化する「日本航空法廃止法」が可決。10月1日施行。
1991年 東北新幹線・盛岡~青森が着工。
1994年 武豊騎手が騎乗するスキーパラダイスがフランスのムーラン・ド・ロンシャン賞で優勝。日本人初の海外G1制覇。
2001年 東京ディズニーシーが開園。
2006年 運輸多目的衛星「MTSAT-2(ひまわり7号)」が気象観測の待機運用を開始。初めて気象衛星が2機体制となる。2015年7月7日より、ひまわり8号での気象観測が開始され、ひまわり7号の気象ミッションは待機運用となる。また2016年11月1日、ひまわり9号が打ち上げ予定。
