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バスの日
日本バス協会が1987年に制定。
1903年のこの日、日本初の営業バスが京都・堀川中立売~七条~祇園の間を走った。
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空の日
1940年に「航空の日」として制定。戦争中中断されていたが、1953年に復活。運輸省(現在の国土交通省)航空局が1992年に「空の日」改称した。
1911年のこの日、山田猪三郎が開発した山田式飛行船が、滞空時間1時間の東京上空一周飛行に成功した。
日本で最初の飛行に成功したのは、1910年12月19日に東京・代々木錬兵場で徳川大尉が行った飛行実験だった。しかし12月では気候的に「航空日」の行事に適さないため、帝都上空一周飛行が行われた9月20日を「航空日」とした。
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お手玉の日
日本のお手玉の会が制定。
1992年のこの日、第1回全国お手玉遊び大会が愛媛県新居浜市で開かれた。
お手玉遊びの魅力をPRする日。
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今日のおもな出来事
- 1519年 マゼランが5隻の軍艦・265人でスペインを出航、世界一周航海に出発。
- 1609年 オランダ東インド会社が平戸に日本支社の商館を開設。
- 1875年 江華島事件:日本海軍の軍艦「雲揚」が朝鮮漢江河口の江華島附近で朝鮮守備隊と交戦。
- 1925年 東京六大学野球リーグ戦が開幕。
- 1987年 第42回国体夏期大会(海邦国体)が沖縄県で開幕し、国体が全都道府県を一巡。
- 1987年 おニャン子クラブが代々木第一体育館でのライブを最後に解散。
1994年オリックスのイチローが日本プロ野球初の1シーズン200本安打を達成
- 1998年 ボルチモア・オリオールズのカル・リプケンが2,632試合連続出場を達成。
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今日の四字熟語
前人未到(未踏)(ぜんじんみとう)
意味:まだ誰も踏み込んだことのない場所や領域。転じて、いまだ誰も達成していないこと。
用例:イチローが前人未到の日本プロ野球初の1シーズン200本安打を達成した。
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今日のことわざ
光陰矢の如し(こういんやのごとし)
意味:時間はあっという間に過ぎてしまうということ。
解説:「光陰」は、「光」が日、「陰」が月を表し、歳月の意味です。矢は、速いものの例え。
用例:早いものでおニャン子クラブが解散して来年で30年か、光陰矢の如しだね。
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今日の昔話
アワの長者(静岡県の民話)
むかしむかし、あるところに、働き者ですがとても貧しい男がいました。
「あーっ、腹へったなあー」
腹を空かせた男の見る夢といったら、いつも食べ物の夢ばかりです。
そんなある夜の事、男は不思議な夢を見ました。
広い荒れ地に白いウマが現れて、金色にかがやくアワの穂(ほ)を食べている夢です。
「ああ、夢か。しかし、あの場所は・・・」
夢から覚めた男は、夢に出てきた場所に見覚えがある事に気がつきました。
そこで次の日、夢に出てきた場所に行ってみると、何と夢で見た白いウマが金色のアワの穂を口にくわえていたのです。
「ああ、ありがたや。きっとこれは、ここをたがやせという神さまのおぼしめしにちげえねえ」
男は夢中で荒地をたがやして、白いウマがくわえていた金色のアワの穂をうえました。
さて秋になると男のうえたアワの穂はみごとに実り、金色にかがやくアワで目もくらむばかりの大豊作となりました。
こうして男は、アワの長者とよばれる大金持ちになりました。
男はありあまる金色のアワを家の屋根からかべまで、あらゆるところにぬりこめて、ピカピカの家を建てました。
それから何年かたったある年のこと、村はひどいききんにみまわれました。
食べる物がなくなった村人たちは、みんなであわの長者の家にやってきて言いました。
「アワの長者さま、アワをめぐんでくだせえ」
ですが、金持ちになってすっかり心の変わってしまったアワの長者は、
「ふん、アワはわしの物じゃ。お前らには、一粒たりともやらんわい」
と、村人たちを追いかえしたのです。
ですが空腹の村人たちは長者が寝ているすきに、長者の家のかべにぬりこめてあったアワをむしり取り始めました。
次の朝、アワをむしり取れたかべを見た長者は、
「まったく、なんてやつらだ!」
と、かべのアワをとられないように、かべというかべにあつくドロをぬりつけたのです。
その夜、長者が寝ていると、カリカリ、カリカリと音がするのに気づきました。
「おや? あの音は何じゃ?」
それは、アワをたくわえている倉の方から聞こえてきます。
長者がねむい目をこすりながら、倉へ来てみると。
「ネ、ネズミじゃあ!」
何千、何万というネズミが、カリカリ、カリカリとアワを食べていたのです。
そしてネズミたちは倉の中のアワを全て食べつくすと、やがてひとかたまりになって外へ飛び出し、白いウマに姿をかえて空にかけのぼっていったのです。
「あっ、あの白いウマは、わしが夢の中でみた神さまのウマ!」
そのとき長者は、自分が貧しい生活を送っていたことを思い出しました。
「貧しいわしは神さまによって長者にさせてもろうたのに、貧しい人にアワの一粒もめぐんでやらんかった。
だから神さまが、怒ったのだな。
神さま、ゆるしてくだせえ」
こうして心を入れ替えた長者はもとの百姓(ひゃくしょう)にもどって、また畑をたがやしはじめたという事です。