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招き猫の日
あと足でからだを立て,片方の前足で手招きのポーズをしている陶製や張り子のネコ。人や財宝を招いて商売繁盛という縁起をかついで,客商売の家に飾られる縁起物の一種。
右手上げは「金運招来」、左上げは「千客万来」といわれています。
「くる(9)ふ(2)く(9)」(来る福)の語呂合わせから、日本招き猫倶楽部と愛知県瀬戸観光協会が記念日に制定しました。
この日を中心に、伊勢の「おかげ横丁」の福招き猫際をはじめ、日本各地で記念行事などが開催されます。
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クリーニングの日
全国クリーニング環境衛生同業組合連合会が1982(昭和57)年に制定。
「ク(9)リーニ(2)ング(9)」の語呂合せ。
消費者にもっとクリーニングを利用してもらい、自らもクリーニング技術の向上を目指す為に設けられました。
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洋菓子の日
三重県洋菓子協会が2002(平成14)年に制定。
フランスではサン・ミシェル(大天使ミカエル)が菓子職人の守護聖人となっており、その祝日が9月29日であることから。
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日中国交正常化の日
1972(昭和47)年、日本と中華人民共和国との間の国交正常化共同声明(日中共同声明)の調印式が北京で行われ、田中角栄、周恩来両首相が署名しました。
ネズミのすもう
むかしむかし、あるところに、貧しいけれど心のやさしいおじいさんとおばあさんがいました。
ある日の事、おじいさんがいつものように山へ行くと、
「ハッケヨイ! ノコッタ、ノコッタ」
と、いう声が聞こえてきます。
「はて、なんの声だろう?」
おじいさんがのぞいてみると、二匹のネズミがすもうをとっていました。
「あれは、うちのやせネズミと、金持ちの家のふとっちょネズミだ」
おじいさんの家に住んでいるやせネズミは力がないため、何度やってもふとっちょネズミにまけてしまいます。
おじいさんは家にかえると、おばあさんにネズミのすもう話をしました。
「あれじゃあ、かわいそうだ。なんとかして、うちのやせネズミに勝たせてやりたいねえ」
するとおばあさんが、
「それじゃあ、うちのやせネズミに、おもちを食べさせてやりましょうよ。きっと、力がつきますよ」
「そうじゃ、それがええ」
おじいさんとおばあさんはさっそくおもちをついて、やせネズミの住んでいる穴に転がしてやりました。
さて次の日、やせネズミとふとっちょネズミは、またすもうをとりました。
でも今日はおじいさんの家のやせネズミが、何度やってもすもうに勝つのです。
ふしぎに思ったふとっちょネズミが、やせネズミにたずねました。
「やせネズミくん、どうして急に強くなったんだい?」
やせネズミは、とくいそうに言いました。
「えへへへっ、じつはね。きのう、おじいさんとおばあさんがおもちをくれたんだ。だから力が強くなったんだよ」
「いいなあ、ぼくの家はお金持ちだけど、ケチだからおもちをついてくれないんだ」
「それなら、家へおいでよ。おじいさんはきっと今夜もおもちをついてくれるから、きみにも半分わけてあげるよ」
「ほんとうに! うれしいなあ」
それを聞いたおじいさんは二匹分のおもちをネズミの穴に入れてやり、おばあさんは二匹のネズミに小さなまわしをぬってあげました。
家にかえった二匹のネズミは、おもちとまわしを見つけて大喜びです。
喜んだふとっちょネズミはおみやげに持ってきた小判をおじいさんとおばあさんにあげたので、おじいさんとおばあさんはお金持ちになりました。
貧しくても優しい心を持って人に親切にしてあげれば、いつかきっと、幸せがやってきます。
今日のことわざ・情けは人のためならず
意味:人に情けを掛ければそれがめぐりめぐって自分にもよい報いとなって返ってくること。人に情け深く親切にせよという教え
使い方:この昔話は、情けは人のためならずということわざを知るためには良い作品だ。
今日の四字熟語・因果応報(いんがおうほう)
意味良いことをすればよい報いを悪いことをすれば悪い報いを受ける。
由来:因果は仏教語で前世の行いが現世に報いとなって現れることをいう。
使い方:このネズミのすもうという昔話は、因果応報を説いた昔話である。
