- 鉄道の日
1872(明治5)年9月12日、新暦の10月14日、新橋~横浜間に日本初の鉄道が開通しました。歩くと1日かかった新橋~横浜間を53分で走りました。
「やえもん」の愛称で知られる1号機関車は現在、東京・秋葉原の交通博物館にあります。
- PTA結成の日
1952(昭和26)年、PTAの全国組織、日本父母と先生全国協議会(現在の日本PTA全国協議会)が結成されました。
- 世界標準の日
国際標準化機構(ISO)と国際電気標準会議(IEC)が制定。
世界標準を策定した人たちに感謝し、労をねぎらう日。
アメリカ合衆国では10月11日、フィンランドでは10月13日、イタリアでは10月18日をそれぞれ世界標準の日と定めています。
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今日の出来事
1690年 水戸藩の徳川光圀が病気を理由に政界から引退。 徳川光圀
1867年 大政奉還。15代将軍徳川慶喜が朝廷に政権返上の上奏文を差出す。(新暦11月9日) 大政奉還
1900年 フロイトの『夢判断』が出版される。 夢判断
1958年 東京タワーの頂上にアンテナを設置し東京タワーが完工。 東京タワー
1974年 巨人の長嶋茂雄が現役を引退。「わが巨人軍は永久に不滅です」と述べる。長嶋茂雄
1998年 「祝日法」改正法案(ハッピーマンデー法案)が参議院で可決・成立。成人の日・体育の日が1月・10月の第2月曜日に。ハッピーマンデー
2005年 「郵政民営化法」成立。郵政民営化
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今日の昔話
ヒバリとお日さま
むかしむかし、お金持ちのヒバリが、お金を貸す商売をしていました。
ある春の日の事、お日さまがヒバリにお金を貸してくれと頼みました。
「ヒバリさん。すまないが、お金を十両ばかり貸してくれないか。夏には返すから」
「はい、いいですよ。その代わりに返すときは、十一両ですよ」
「わかった。助かるよ」
お日さまはヒバリから十両を借りると、喜んで帰って行きました。
やがて、夏になりました。
夏はヒバリにお金を返す約束ですが、お日さまはカンカンと照っているだけで、お金を返しに来ません。
そこでヒバリはお金を返してもらおうと、お日さまのところへ飛んで行きました。
「お日さま、もう夏ですよ。そろそろ、お金を返してくださいよ」
「・・・・・・・」
お日さまは何も答えず、強い日差しをますます強くしました。
「わあ、まぶしい! それに暑い!」
ヒバリは目がくらんで、それ以上は近づけませんでした。
そのうちに、涼しい秋になりました。
カンカンと照っていたお日さまの光も、だんだんに弱くなりました。
それでヒバリは空高く飛んで行くと、お日さまに叫びました。
「お日さま! 約束の夏は、もう終わってしまいました。早く、お金を返してください!」
すると、お日さまは、
「ああ、また今度来てくれないか。今は忙しいんだ」
と、言って、雲(くも)に隠れてしまったのです。
そこでしばらくしてからヒバリがお日さまのところへ行くと、お日さまは雨雲に頼んで大雨を降らせました。
「わあ、すごい大雨だ!」
かわいそうにヒバリは、ずぶ濡れで帰って行きました。
そんな事をしているうちに、冬になりました。
ヒバリは何度も何度もお日さまのところへ行きましたが、そのたびにお日さまは北風や雪雲に頼んで冷たい風や大雪を降らせたりするので、お日さまに会う事は出来ませんでした。
やがて、お正月になりました。
毎年ヒバリは、お正月にはたくさんのおもちを買うのですが、お日さまがお金を返してくれないので、今年はお正月のおもちを買う事が出来ません。
「ああ、おもちが食べたいな。
こんなにさみしいお正月になったのは、全部お日さまのせいだ!」
怒ったヒバリは春になると、お日さまに文句を言いました。
「お日さま! 今日こそは、お金を返してください! 本当に、返してください! 絶対に、返してください!」
「・・・・・・」
お日さまは知らん顔で、雲に隠れてしまいます。
「返せ! 貸したお金を返せ! 返せったら、返せ!」
お日さまは今でも、ヒバリにお金を返していません。
だからヒバリは今でも春になると、高い空の上で一生懸命に叫ぶのです。
「お金を返せ!(♪ピーチュクリーチュル) お金を返せ!(♪ピーチュクリーチュル)」
と。
今日のことわざ
金を貸せば友を失う
意味:金を貸すと、返す、返さないなどの問題が起こりやすく、親しい友人でも友情がこわれてしまうということ。
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今日の雑学
地球はどれくらいのスピードで動いているのでしょうか?
地球は結構すごいすごいスピードで動いています。地球が自転するのにかかる時間は23時間56分とちょっと。地球の赤道での円周は、約4万75キロメートル 。従って時速約1670キロ。秒速にして約450メートル で回転していることになります。大型旅客機が時速約1000キロですから、それよりも早いのです。
それだけではありません。地球は太陽の周りを公転しているわけですが、その速さはどれくらいでしょうか。こちらは時速10万8000キロメートル。もっと早い数字もあります。太陽系は銀河系の中心の周りを回っているわけですが、その速さはというと時速79万2000キロメートル になります。なのになぜ早いと感じないのでしょうか。
自転速度が時速1670キロメートルというのは、地球の外から見た場合の速さです。その中にいる場合はその速さは感じないのです。
例えば、時速250キロの新幹線に乗っているということは、自分も隣の席の人も時速250キロで動いているということです。ですが全然速く動いているようには感じません。それと同じ理屈です。
こう考えればもっとわかりやすいでしょう。新幹線のぞみは16両編成です。その最後尾の車両から先頭車両まで歩くとしたら何分もかかります。ですが、線路の脇に立っている人から見れば線路上の先頭車両のあった位置に、最後尾の車両が到着するのは数秒後のことです。つまりほんの一瞬のうちに最後尾の車両にいる人は、先頭車両のあった位置に動いているわけです。そのスピードが時速250km なわけですが、乗客は自分で動いているわけではないので、そんなに早く自分が移動しているとは感じません。
地球が動いているのは、太陽系の中での位置の移動のことです。それは太陽系の外側にいて眺めない、限りその速さを感じることはできないのです。