そもそも、フォーミュラEてナニ?
2012年8月27日、国際自動車連盟 (FIA) がシリーズ設立を発表した[1]。フォーミュラEホールディング (FEH) がシリーズを運営し、同社CEOにはスペインの実業家アレハンドロ・アガグ[2] が就任した。都市部の大気汚染対策となる電気自動車の普及促進を狙い、レースは世界各地の大都市や有名リゾート地の市街地コースで行なわれる[3][4]。シリーズは秋に開幕し、年をまたいで年間10戦程度が行なわれ、各レースはグランプリならぬePrix(イープリ)と呼ばれる。
初年度の2014 – 15年は「スパーク・ルノー・SRT_01E (Spark-Renault SRT_01E) 」と呼ばれる専用マシンを用いたワンメイクレースとして実施される。2015 – 16年はシャシーはワンメイクとなるものの、パワートレインについてはチーム独自に製造・改良することが認められる。搭載バッテリーの充電量に限度があるため、ドライバー1名あたり2台のマシンを使用し、レース中にピットで乗り換えなければならない[6]。なお2018 – 2019シーズンからは乗り換えが無くなり、ドライバーは1台のマシンで完走することが求められるようになる
レギュレーション(一部抜粋)
- 選手権はドライバー部門とチーム部門がある。ドライバー部門は年間成績のうち最も成績が悪かった1戦を切り捨てる有効ポイント制。チーム部門は全成績が対象となる。
- ポイントは1位から10位まで順に25-18-15-12-10-8-6-4-2-1ポイント。ポールポジション3ポイント、ファステストラップ1ポイント
- レースは基本的に土曜日[16]のワンデイイベント
- レース中にマシン乗換えのための最低1回のピットストップが義務付けられる。
- タイヤがパンクした場合を除き、マシン乗り換え時にタイヤ交換作業は行なえない。
- 練習走行と予選ではパワーユニットの最大出力 (200kw/270bhp) を使用可。決勝レース中はセーブモード(初年度は150kw/202.5bhp、2年目,3年目は170kw、4年目より180kw)に制限される。
- SNS上の人気投票で選ばれたドライバー3名に、レース中エキストラパワーの使用を認める「Fan Boost(ファン・ブースト)」制度を採用。
- 1シーズンにつき、各ドライバーは車毎にモーター・バッテリーパック・ギアボックスの使用は1つまで。
- 1イベントにつき、最大で5つの前輪用タイヤと5つの後輪用タイヤが使用できる。
フォーミュラE・17/18シーズンのカレンダー
第1・2戦 2017/12/2.3 香港
第3戦 2018/1/13 マラケシュ(モロッコ)
第4戦 2/3 サンティアゴ(チリ)
第5戦 3/3 メキシコシティ(メキシコ)
第6戦 3/17 サンパウロ(ブラジル)
第7戦 4/14 ローマ(イタリア)
第8戦 4/28 パリ(フランス)
第9戦 5/19 ベルリン(ドイツ)
第10戦 6/10 チューリッヒ(スイス)
第11・12戦 7/14.15 ニューヨーク(アメリカ)
第13・14戦 7/28.29 モントリオール(カナダ)
フォーミュラE ・17/18エントリーリスト
No. | Team | Machine | Driver |
---|---|---|---|
1 | アウディスポーツ・アプト・シェフラー | アウディ・e-トロンFE04 | L.ディ・グラッシ |
2 | DSヴァージン・レーシング | DSヴァージンDSV-03 | S.バード |
3 | パナソニック・ジャガー・レーシング | ジャガーI-タイプII | N.ピケJr. |
4 | ベンチュリ・フォーミュラEチーム | ベンチュリVM200-FE-03 | E.モルタラ |
5 | ベンチュリ・フォーミュラEチーム | ベンチュリVM200-FE-03 | M.エンゲル |
6 | ドラゴン・レーシング | ペンスキーEV-2 | N.ジャニ |
7 | ドラゴン・レーシング | ペンスキーEV-2 | J.ダンブロジオ |
8 | ルノー・e.ダムス | ルノーZ.E.17 | N.プロスト |
9 | ルノー・e.ダムス | ルノーZ.E.17 | S.ブエミ |
16 | NIOフォーミュラEチーム | ネクストEV NIOスポート003 | O.ターベイ |
18 | テチーター | ルノーZ.E.17 | A.ロッテラー |
19 | マヒンドラ・レーシング | マヒンドラM4エレクトロ | F.ローゼンクビスト |
20 | パナソニック・ジャガー・レーシング | ジャガーI-タイプII | M.エバンス |
23 | マヒンドラ・レーシング | マヒンドラM4エレクトロ | N.ハイドフェルド |
25 | テチーター | ルノーZ.E.17 | J-E.ベルニュ |
27 | アンドレッティ・フォーミュラE | アンドレッティATEC-03 | T.ブロンクビスト |
28 | アンドレッティ・フォーミュラE | アンドレッティATEC-03 | A.フェリックス・ダ・コスタ |
36 | DSヴァージン・レーシング | DSヴァージンDSV-03 | A.リン |
66 | アウディスポーツ・アプト・シェフラー | アウディ・e-トロンFE04 | D.アプト |
68 | NIOフォーミュラEチーム | ネクストEV NIOスポート003 | L.フィリッピ |
※12月2~3日に開幕する2017/18年のフォーミュラE第1~2戦香港に、トム・ブロンクビストの代役として、アンドレッティ・フォーミュラEから小林可夢偉が参戦する
ただし、参戦は開幕ラウンドの香港のみとなる。
日本関係としては、ロッテラー、可夢偉、ローゼンクビスト、WEC・トヨタのブミエ、ホンダからSuperGTに参戦していたターベイがいます。




どこで放送しているの?
スポーツ専門テレビ局のJ SPORTSは12月2~3日に開幕する2017/18年のフォーミュラE全14戦を生中継中心に放送する。
また、フォーミュラEの放送を記念して、第1/2戦香港ePrixは無料放送される。この開幕ラウンドには小林可夢偉がスポット参戦する。
放送は第1戦の予選が12月2日(土)11時45~13時30分、決勝が15時30~17時30分まで、第2戦の予選が12月3日(日)11時45~13時30分、決勝が15時30~17時30分まで。すべてJ SPORTS4での放送となっている。
上記以外にも再放送が予定されているほか、11月26日(日)の22時30分からはJ SPORTS3で『FIAフォーミュラE選手権 ナビ』と題した特別番組も放送される予定なので、こちらもぜひチェックしよう。(AUTO SPORT Web より)
将来性は?
フォーミュラEの将来性については、AUTO SPORT Webにズバリの記事がありましたのでリンクを貼っておきます。コチラからどうぞ