心に残った言葉・読書編 その1

 

「画を2、3回描いて失敗したからといって、これを手放したらまた元の欝々とした日々に戻ってしまいます。それだけは絶対に嫌でした。
やっと掴みかけたものだから、これに賭けたい。どんなに無謀でも、どんなに下手でも、しがみつくしかないと思ったのです。
ボクシングをはじめたばかりのとき、縄跳びひとつ跳べなかったときも、練習してやっとまともに跳べるようになりました。あのときのように、描いて描いて描くしかないだろうと、ひたすら自分を鼓舞したのです。」

片岡鶴太郎著・50代から本気で遊べば人生は愉しくなる

 

 

 

 

 

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少年探偵団2

978-4-591-14941-6

 

本書のキャッチコピー(ポプラ社による)

江戸川乱歩生誕120年を記念して刊行され、テレビや新聞など様々な媒体にも紹介されて話題にもなったアンソロジー『みんなの少年探偵団』。
2015年は江戸川乱歩没後50年ということで、市場も盛り上がりを見せているが、その最後の締めくくりとしての『みんなの少年探偵団』第2弾企画。
第2弾も、子供時代に少年探偵団と怪人二十面相の息詰まる対決に胸を躍らせた過去を持つ作家陣が集結。
今作では、有栖川有栖、歌野晶午、大崎梢、坂木司、平山夢明という豪華5人が「少年探偵団」オマージュに挑む!

 

好評につき第二弾が出ました。前作の感想は下記に

今度は少年探偵団

 

今回は

①有栖川有栖「未来人F」

②歌野晶午「五十年後の物語」

③大崎梢「闇からの予告状」

④坂木司「うつろう宝石」

⑤平山夢明「溶解人間」    の5編

 

感想は

①②両作品とも「過去・現在・未来といった時の流れ」がメインの作品。推理小説+SFのような味わい。

③主人公は中学2年生の少女。彼女の「おじいさま」と「おばあさま」の若き日の物語も語られる。そもそも「おじいさま」とは誰なのか?少女との関係は?物語中にそのヒントはちりばめられています。

④謎解き中心というより、小林少年の心理描写が中心。二十面相の言う明智小五郎のおそろしさとは?

⑤少年探偵団のオマージュ・アンソロジー作品というより、このテイストはまさしくマンガの石ノ森章太郎作品。「仮面ライダー」や「サイボーグ009」の本来持っている「人」ではなくなってしまったもののもつ哀しみが根底に流れる。推理小説としては?がつくが、SFとしては良品。

個人的感想としては、今回の第2弾は、元々の少年探偵団の世界観を継承した作品は③のみであって、⑤にいたっては初期のウルトラマンシリーズを彷彿とさせるものとなっており、少年探偵団のオマージュ・アンソロジー物語としてはいかがなものかと思う。その点では第3弾に期待したい。

 

 

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楽天ブックスは品揃え200万点以上!

今度は少年探偵団

978-4-591-14171-7

 

本書のキャッチコピー(ポプラ社による)

怪人二十面相に、五人の人気作家が挑む!

懐かしくて新しい、傑作ぞろいのオマージュ・アンソロジー

江戸川乱歩・生誕120年記念プロジェクト第一弾!

 

昭和のあの時代、学校の図書館で「怪人二十面相」「青銅の魔人」「黄金仮面」などの少年探偵団シリーズを読み漁った世代には何とも懐かしいプロジェクト。表紙&裏表紙の絵も当時のものを彷彿させる。

キャッチコピーにつられて読んでみました。

 

挑むのは、それぞれミステリーの名手五人の五作品。

①万城目学「永遠」:えっ、あの名探偵・明智小五郎て〇〇だったのか!

②湊かなえ「少女探偵団」:少年探偵団の少女版。二十面相からの予告状とか原典の流れを引き継ぐ。

③小路幸也「東京の探偵たち」:大人になった小林少年登場。登場人物はわずか三人ながらその裏に大掛かりな陰謀がうごめく・・・。

④向井湘吾「指数犬」:二十面相のお得意の無駄に大掛かりな仕掛け。最後はまさかの犬に?

⑤藤谷治「解散二十面相」:警察に連行される車の中で明智探偵たちに対する愚痴をこぼす怪人二十面相の愚痴り方がお疲れ気味のサラリーマンに重なる問題作?

 

個人的感想ですが、「指数犬」が一番原典の雰囲気を踏襲しているのではないでしょうか。次いで「少女探偵団」かな。

大人になってしまった今では二十面相の無駄に大掛かりなトリック&知恵比べとか、「読者諸君、なんということでしょう」とかちょっと笑ってしまうところが哀しいですが、そこはそれ二十面相作品のお約束ということで大目に見て昭和を堪能していただきたい。

今の子供たちにもおすすめですが、一番のおすすめはやはり原典に夢中になり原典のテイストを味わった今やオジサン世代となってしまった方々でしょう。ページ数も230P程度ですのですらすらと読めます。寝る前にチョットいかがですか?

 

それから、いつの間にか続編の「みんなの少年探偵団2」も出てたようです、知らなかった・・・。

 

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ルパン、ルパン、ルパン

ルパンといえば、アニメのルパン三世のことかとお思いでしょうが、今日取り上げるのはそのルパンではありません。

元祖ルパンこと、アルセーヌ・ルパンのことです。

子供のころ学校の図書館や公立図書館などに並んだ「怪盗ルパン」シリーズを夢中になって読んだ方も多いのではないのでしょうか?

今回読んだ「みんなの怪盗ルパン」の、あのころ読んだこの「怪盗ルパン」シリーズを思い出させる表紙を目にした時、ページをめくるわくわく感、不思議で妖しい世界に魅了された幼き日の気持ち久しぶりに蘇ってきました。

この本は、現代人気作家5人(小林泰三、近藤史恵、藤野恵美、真山仁、湊かなえ)による、怪盗ルパンのオマージュ・アンソロジー作品集です。

ルパン本来の姿である義侠心溢れる怪盗紳士としての活躍や、その過去を描く5編が収められてます。

舞台は日本、父の死で追い詰められた姉妹の前に謎の紳士が現れ・・・・。とか

今では手の届かない存在となってしまった初恋の彼女のもとにルパンからの盗みの予告状が届き・・・。とか

この本、今の子供たちやルパンファンだけでなく、その昔、少年時代にルパンシリーズとかホームズ、少年探偵団といった一連のポプラ社の本に夢中になった方にお勧めの本ではないでしょうか。

でもそれだけでなく、この夏、今の子供たちもこの本をきっかけにちょっと背伸びして「完訳版・ルパンシリーズ」に挑戦してくれたらうれしく思います。

ルパンていい人ばかりではないんだよ、でもそこがいいんだよ、て思ってくれたらね。

そしたら「カリオストロの城」ももっと楽しく見れるよ、なんてね。

 

なんだ結局、最後はルパン3世の話になっちゃいましたね(笑)

 

 

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