2018年SuperGT、ラインナップは?・NISSAN編

今回は大トリ、ニッサンの2018年のラインナップです。

前々回のホンダ編はコチラ

前回のトヨタ編はコチラ

2018年のSuperGTにおいてのニッサンのラインナップが、2月12日やっとこさ発表されました。
今回も前回までと同じく、AUTOSPORT誌の予想と共にお送りいたします。

 

まずAUTOSPORT誌の予想は?

SuperGT500クラスでは
注目は、高星明誠のレギュラー参戦と、佐々木大樹の移籍、モーラに代わってB-Max参入。

       2017現行                 2018予想
#12  安田裕信&J・マーデンボロー      佐々木大樹&J・マーデンボロー
#23  松田次生&R・クインタレッリ     松田次生&R・クインタレッリ
#24   佐々木大樹&J・P・オリベイラ     高星明誠&J・P・オリベイラ
#46  本山哲&千代勝正                   本山哲&千代勝正(#46→#3に変更)

高星明誠がKONDO Racingへ加入、佐々木大樹がKONDO Racingからインパルへ移籍、それに伴い安田裕信がGT300クラスのゲイナーへ移籍、モーラに代わってB-Max参入しカーナンバーが3へ、と予想。

佐々木大樹

そして発表された今期の組み合わせは?

#12  TEAM  IMPUL                       佐々木大樹&J・マーデンボロー
#23  NISMO                                 松田次生&R・クインタレッリ
#24   KONDO RACING                    高星明誠&J・P・オリベイラ
#3     NDDP RACING with B-Max      本山哲&千代勝正

今回もまたまたパーフェクト的中!

 

 

 

 

因みに安田裕信は予想通り、GT300の#11・ゲイナーへ移籍し平中克幸とコンビを組みます。

 

今日のニッサンの体制発表をもって、今期3メーカーのGT500でのラインナップが確定しました。

この後の予定としては、現在セパンでタイヤテスト中。

公式テストスケジュールは、
 3月17日(土)、18日(日) 岡山国際サーキット
 3月24日(土)、25日(日) 富士スピードウェイ
 4月16日(月)、17日(火) 鈴鹿サーキット
 4回目日程未定
 と、なっており、4月7日、8日岡山国際サーキットで開幕戦を迎えます。

 

 

 

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ニッサン/ニスモ 2017年モータースポーツ活動体制発表

ニュースリリースより

  • 日産/ニスモは、17年仕様の新型Nissan GT-R NISMO GT500でSUPER GTのタイトル奪還を狙う
  • 日産/ニスモは、Nissan GT-R NISMO GT3や、デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル(DPi)、LM P1(プライベーター向け)、LM P3エンジンなどのグローバルなカスタマーレーシングプログラムを強化
  • ニスモは、大幅な戦闘力向上を目指し、Nissan GT-R NISMO GT3(R35)エボルーション車の開発に着手

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン 以下、日産)およびニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:神奈川県横浜市鶴見区、社長:片桐隆夫 以下、ニスモ)は17日、日産/ニスモの2017年モータースポーツ活動を発表しました。

1. SUPER GT GT500

日産/ニスモは、2017年、新規に開発した4台のNissan GT-R NISMO GT500で参戦し、SUPER GT GT500クラスのタイトル奪還を目指します。

参戦チームはそれぞれ強力な布陣としました。2014年、2015年と2年連続でシリーズチャンピオンを獲得し、2016年には最終大会までシリーズをリードしたNISMOは、今年、日産のエースナンバー23号車の松田次生/ロニー・クインタレッリの両ドライバーで、再びシリーズを戦います。また、GTアカデミー卒業生のヤン・マーデンボローがGT300クラスからステップアップしてGT500クラスにデビューし、安田裕信とTEAM IMPULでタッグを組みます。昨年2勝を挙げたKONDO Racingは、佐々木大樹と7年ぶりにチームに戻ったジョアオ・パオロ・デ・オリベイラというコンビネーションで臨みます。MOLAは、昨年素晴らしいコンビネーションを見せたベテランの本山哲と若手の千代勝正がシリーズに挑みます。

日産系チームの総監督は、ニスモ常務執行役員の田中利和が引き続き務めます。

No. チーム 監督 ドライバー 車両名 タイヤ
メーカー
23 NISMO 鈴木豊 松田次生/
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH GT-R ミシュラン
12 TEAM IMPUL 星野一義 安田裕信/
ヤン・マーデンボロー
カルソニック IMPUL GT-R ブリヂストン
24 KONDO Racing 近藤真彦 佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ フォーラムエンジニアリングADVAN GT-R ヨコハマ
46 MOLA 大駅俊臣 本山哲/千代勝正 S Road CRAFTSPORTS GT-R ミシュラン

 

日産/ニスモの新型車は、ベースとなるNissan GT-R NISMO(2017年モデル)の特徴的なデザインを取り込みながら、これまでのNissan GT-R NISMO GT500の速さと強さのDNAを継承しつつ、2017年のSUPER GTの技術規則に沿って開発しました。昨年11月に公開した新型車は、日本国内やマレーシアのセパンでテストを行い、開幕戦まで更なる改良を続けていきます。そして、モータースポーツの歴史に燦然と輝くGT-Rの名に恥じない、さらに強く、競争力の高い車両を目指します。

 

 

 

 

注)KONDO Racingは、まだメインスポンサーが確定していないのか、2017年用マシンのカラーリング画像は発表されていません。

 

2. カスタマーレーシングプログラム

日産/ニスモは、レースカーやエンジンを世界各国に供給するカスタマーレーシングプログラムを拡大してまいります。

1) カスタマーレーシング – GT3 プログラム
2012年に販売を開始したNissan GT-R NISMO GT3は、これまで33台を販売し、日本、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、中国でレースに参戦してきました。2016年には20台が世界各地でレースシリーズに参加し、スーパー耐久シリーズのST-Xクラスチャンピオン獲得をはじめ、各国のレースで勝利を挙げました。ニスモは、2017年も引き続きNissan GT-R NISMO GT3のカスタマーへ、車両供給、及び技術支援を行います。

日産/ニスモは、SUPER GT、スーパー耐久等に参戦するカスタマーチームに技術支援を行うとともに、以下のレースに参戦するチームを支援します。

– ブランパンGTシリーズ エンデュアランスカップ
日産/ニスモは ブランパンGTシリーズのエンデュアランスカップ(プロクラス)にボブ・ネヴィルを監督として参戦するTeam RJN NISSANを引き続き支援します。ドライバーは、日産のグローバルなモータースポーツファミリーから、2015年のチャンピオンペアである千代勝正/アレックス・バンコムと、2008年の初代GTアカデミー勝者のルーカス・オルドネスが選ばれました。

チーム 監督 クラス ドライバー タイヤ
Team RJN NISSAN ボブ・ネヴィル プロ 千代勝正
アレックス・バンコム
ルーカス・オルドネス
ピレリ

 

–  SUPER GT GT300クラス
若手ドライバーの育成に主眼を置いたNDDP Racingは、SUPER GT GT300クラスに高星明誠を起用します。高星の指導役として星野一樹がペアを組んで参戦します。チーム運営は、昨年に引き続きB-MAXが行います。

No. チーム 監督 ドライバー 車両名 タイヤ
メーカー
3 NDDP RACING 長谷見昌弘 星野一樹/高星明誠 B-MAX NDDP GT-R ヨコハマ

 

– スーパー耐久シリーズ ST-Xクラス
KONDO Racingは、2016年にシリーズチャンピオンを獲得したスリーボンド日産自動車大学校GT-Rで2連覇を目指して今年もST-Xクラスに参戦します。ドライバーの一人には藤井誠暢が名を連ねています。このKONDO Racingと日産自動車大学校とのコラボレーションは、教育とモータースポーツを結びつけたユニークな活動です。

クラス No. チーム 監督 ドライバー 車両名
ST-X 1 KONDO Racing 近藤 真彦 藤井誠暢/TBA スリーボンド日産自動車大学校GT-R

 

Nissan GT-R NISMO GT3(R35)エボルーション車の開発
日産/ニスモは、競争が激化するGT3市場での大幅な戦闘力向上を目指し、2018年に向けてNissan GT-R NISMO GT3(R35)エボルーション車を開発します。開発ドライバーには柳田真孝とミハエル・クルムを起用して、日本及び欧州でのテストを含めた開発を行います。

2) カスタマーレーシング – エンジンサプライプログラム
日産/ニスモは、エンジンサプライプログラムを拡大します。今季は新たに、IMSAのデイトナ・プロトタイプ・インターナショナル(DPi)とFIA世界耐久選手権(WEC)のLM P1クラスのプライベーター向けエンジンを供給します。WECのLM P2クラスでのエンジン供給は、昨年、過去5年で37勝という素晴らしい成績で終えました。日産/ニスモは、グローバルに拡大を続けているLM P3クラスへのエンジン供給を継続して行います。

– IMSA デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル(DPi)
日産/ニスモは、新たにDPi車両向けのGT3仕様をベースとしたVR38エンジンを、米国フロリダを本拠地とするエクストリーム・スピード・モータースポーツ(ESM)に供給し、技術支援を行います。ESMは、2017 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に2台で参戦します。

FIA 世界耐久選手権(WEC) LM P1
日産/ニスモは、V6ターボ3.0リッターエンジン(VRX30A evo.)を新たにドイツをベースとするプライベートチームのバイコレスレーシングチームに供給し、技術支援を行います。バイコレスは、FIA WECのLM P1クラスに参戦します。

– LM P3 各シリーズ
日産/ニスモは、ヨーロピアン・ル・マン・シリーズやミシュラン・ル・マン・カップ、アジアン・ル・マン・シリーズ等に参戦するチームに、3年間で111基供給した実績のあるVK50エンジンを供給し、さらに技術支援を行います。LM P3クラスの人気は今年も拡大し、グリッド上での日産の存在は大きなものとなるでしょう。

 

3. ドライバー育成

日産/ニスモは、若手ドライバーのレース参戦を引き続き支援します。前述のSUPER GT GT300クラスへのエントリーに加え、高星明誠の全日本F3選手権への参戦を支援します。また、高星のエグゼクティブアドバイザーとして、GT500ドライバーの本山哲がチームに加わります。

No. チーム 監督 エグゼクティブ
アドバイザー
ドライバー 車両名
23 B-MAX Racing
Team with NDDP
宮田雅史 本山哲 高星明誠 B-MAX NDDP F3

 

4. その他の活動

オーストラリア: スーパーカーズ選手権
日産は、アルティマでオーストラリアのスーパーカーズ選手権に継続参戦します。ドライバーは、リック・ケリー、トッド・ケリー、マイケル・カルーソに加え、新たにシモーナ・デ・シルベストロが参戦します。

ニスモCEO 片桐隆夫 コメント

以 上

 

 

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セパンでスーパーGTテストがスタート。11台が参加へ

マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットでは、2月4日からスーパーGTタイヤテストがスタートしました。

AUTO SPORT WebのHPによると、今回セパンでのテストに臨むのは、GT500車両が9台、GT300が2台ということになりそうだ。ニッサンGT-R勢は、12月のセパンテストにも参加していた230号車、24号車に加えて、日本でシェイクダウンを済ませてきた12号車、そして23号車の4台が参加する。

ホンダNSX-GT勢は12月から引き続きの開発車両の99号車に加え、昨年12月にもてぎでシェイクダウンした16号車と64号車も運び込まれている。
レクサスLC500勢も引き続き開発車両の093号車が持ち込まれているほか、36号車も姿を見せており、今回はこの2台でテストを進めるという。36号車については明日の走行初日が“シェイクダウン”となるようだ。また、093号車については、2日目午後にヨコハマタイヤを装着しての走行枠が予定されているという。

2月4日からセパンでスーパーGTテストがスタート。11台が参加へ(AUTO SPORT Web)

 

 

11台が参加したマレーシア・セパンサーキットでのスーパーGTテストは2月4日、1日目午前/午後のセッションが行われ、KONDO RACINGの24号車ニッサンGT-Rが1日目のベストタイムをマークした。

スーパーGTセパンテスト1日目:KONDOの24号車GT-Rがベストタイム(AUTO SPORT Web)

 

 

11台が参加したマレーシア・セパンサーキットでのスーパーGTテストは2月5日、走行2日目午前/午後のセッションが行われ、36号車レクサスLC500がベストタイムをマークした。

スーパーGTセパンテスト2日目:36号車レクサスがベストタイムをマーク(AUTO SPORT Web)

 

2月6日に1日のインターバルをおいて開催されたミシュラン主催のスーパーGTタイヤテスト3日目は、2月7日に気温/路温ともほぼ30℃という比較的低いコンディションでスタートした。9時に各車がコースイン。照りつけるような日差しはないが湿度が高かった。

各陣営のピットには、新たな人影が見受けられた。レクサス勢では、レクサスLC500の開発車両093号車に大嶋和也、トムス36号車には伊藤大輔新監督が登場。ニッサン系チームではバサースト12時間を終えてマレーシア入りした千代勝正(ニスモ開発車230号車)とヤン・マーデンボロー(インパル12号車)。さらにはKONDO RACINGの近藤真彦監督も姿を現した。

スーパーGTセパンテスト:3日目はスコールに見舞われ混乱も、トムスが好調さ持続(AUTO SPORT Web)

 

 

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星野インパル in オートサロン

スーパーGT500クラス、そしてスーパーフォーミュラでおなじみのIMPULは、1月13〜15日に開催される東京オートサロン2017にブースを出展し、GT500を戦ったカルソニックIMPUL GT-Rをはじめ、No.20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14を展示するほか、さまざまなIMPULエアロを装着したニューモデルを公開予定。

 

以下、インパルHPより抜粋

1月13日(金)〜1月15日(日)に幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催される、「TOKYO AUTO SALON 2017」に出展いたします。

今年はIMPULのニューモデル、C27セレナやE52エルグランド後期、B21Wデイズ後期のニューモデルをお披露目します。
また2017年、新たなエアロダイナミクスシステムのラインナップとして加わる「J IMPUL」のコンセプトショーモデルを公開します。レーシングカーは2016年シーズンのSUPER GTとSUPER FORMULAを戦った、
No.12 カルソニック IMPUL GT-RとNo.20 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF14 の2台を展示します。
そして今年は、ブース内イベントとしてトークショーをご用意しています。

イベントの目玉として、カルソニック歴代ドライバートークショーを開催。
同時に、限定Tシャツの販売と出演ドライバーによるサイン即売会を行います。

JGTC全日本GT選手権草創期の1993年、94年をカルソニックカラーとともに連覇した影山正彦をはじめ、本山哲、松田次生、安田裕信、星野一樹という歴代ドライバーたちが大集合予定。

その他、星野一義・星野一樹サイン会も期間中複数回行う予定です。
また、1/15(日)のみとなりますが2016年TEAM IMPULからSUPER FORMULAを戦った関口雄飛のサイン会を行います。

グッズ販売も毎年恒例となりましたIMPUL RACING CALENDAR「FOREVER HEAT 2017」や星野一義イラストブック「Strada」、
IMPUL GODDS SERIESの各商品やEBBROミニカー等もご用意しております。

是非IMPULブースまでお越しください。皆様のご来場、心よりお待ちしております。

 

おそらく期間中には、今期の各カテゴリーのラインナップが発表されるのではないでしょうかね
行けないけど、発表が楽しみです!

 

 

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続・どうなる?カルソニック

非常に好評につき、ニッサンはなぜカルソニック株を売却に踏み切ったか?と星野一義監督のコラムを付け加えました。
是非ご一読を!

どうなる?カルソニック

 

 

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どうなる?カルソニック

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11/22 18:00すぎ、ビックリするニュースが届きました。

日産、カルソニックカンセイを売却 (ITmedia ビジネスオンライン)

日産自動車、カルソニックカンセイの株式41%の売却に合意(AUTO SPORT Web)

この記事を書いている時点では、カルソニックのHPはアクセスが殺到しているのか、つながりません。

 

そもそもこの話は、5/24の時点でニュースになって各紙に取り上げられていました。

日産:子会社「カルソニックカンセイ」株を売却へ (毎日新聞)

報道から約6か月後、現実の話となりました。

カルソニックが日産グループを離れるということは、モータースポーツファン、特にSuperGTファンにとっては、
カルソニック=ニッサン=星野一義
いや、カルソニック=星野一義=カルソニックブルー
というくらい、定着している図式が崩れるかもしれないということを意味します。

カルソニックが来シーズン以降、今年までと同じく日産車をスポンサーしていくのか、それとも他メーカーをスポンサーしていくのか、それともモータースポーツから撤退するのか不透明ですが、個人的には引き続き、カルソニック=ブルー=星野一義=ニッサンで参戦を願いたいところです。

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追伸:なんか今年は熊本地震の影響で、オートポリス開催がなかったために、SuperGTのカルソニック、スーパーフォミュラーのロッテラー&バンドーンと、今年限りで見納めかもしれないのに写真撮りに行けなかった・・・というケースが続いています。
1回目の地震があったのが合同タイヤテストの直前だったもんなあ・・・。

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(12月29日追記)
では、なぜ日産は系列のカルソニック株の売却に踏み切ったのでしょうか?

日産自動車は11月22日、保有するカルソニックカンセイの株式を米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に売却すると発表しました。現在、日産はカルソニックカンセイの株式を約41%保有していますが、KKRはカルソニックカンセイに対して公開買い付け(TOB)を行い、日産から株式を取得します。
日産は今年10月、約2400億円を投じて燃費不正問題で経営危機に陥った三菱自動車を傘下に収めました。カルソニックカンセイのファンドへの売却代金は約1900億円ですから、数字の上では、株式売却の目的は三菱自動車の取得費用捻出ということになるでしょう。しかし、三菱自動車の取得は、必ずしもカルソニックカンセイ売却とセットだったわけではありません。三菱自動車の取得はひとつのきっかけにはなったかもしれませんが、株式の売却にはもっと本質的な理由がありそうです。それは電気自動車(EV)への本格投資と言われています。

 日産はもともとEVに積極的なメーカーでしたし、傘下に収めた三菱自動車もEVが得意です。しかも、全世界的に次世代のエコカーの中心はEVになるという流れがほぼ確立しつつあります。この現実は、これまでEVに対して消極的だったトヨタが方針転換を行い、EVの量産化に舵を切ったことからも伺い知ることができます。日産にとってみれば、今がEVに本格投資する絶好のタイミングです。巨額の開発資金を手当てするため、部品メーカーの売却に踏み切ったわけです。

これまで自動車業界は、完成車のメーカーが系列として部品メーカーを囲い込む構造になっていました。内燃機関は技術的な難易度が高く、優秀な技術を持つ部品メーカーは完成車メーカーにとって非常に重要な経営資源だったからです。ところがEVは構造が簡単で異業種からでも容易に参入できます。EV時代においては、自動運転システムや充電ステーションなど、インフラも含めた総合力で勝負しないと完成車メーカーは生き残れません。したがって、部品メーカーを囲い込んでおく必要性は薄れてきたわけです。

 もし自動車業界でEV化が一気に進めば、これまでに経験したことのない規模で業界再編が起こる可能性もあります。今回の日産の決断は、自動車産業における劇的な変化の前触れなのかもしれません。

(The Capital Tribune Japanより抜粋)

 

(1/6追記)
以下、カルソニックHPより抜粋

星野一義コラム
来年も意地で頑張る!
一年間ありがとうございました!

今年はチャンピオンを獲るチーム力を持っていながら、予期せぬトラブルとミスのためにタイトルを逃したという一年だった。力がある時に獲れないと悔いが残るね。クルマもいいパフォーマンスあるのに、初夏の富士では優勝目前で開発途上のタイヤがバースト。まぁこれはそういうタイヤだったのだから仕方がなかったんだけれど、鈴鹿でもピット作業中にオイルが漏れて燃えてしまったし、タイではJPの作業違反でペナルティをもらうなど、取れるはずのレースを全部落としてしまった。

まさか最後の最後に加藤(眞)さんとこ(サード)がチャンピオンを獲るとは思わなかった。でもちゃんとすべてのレースで取りこぼしをしていないんだよね。優勝も最後の最後でしょ。GTというレースはそつなくポイントを積み上げて行くシリーズ。去年はうちもそつなくコツコツとポイントを積み上げて最後の最後までチャンピオン争いをしたんだけど、獲れなかった。いつになったらチャンピオンが獲れるんだろう。スポンサーや熱心に応援してくれるファンの皆さんには本当に申し訳ない。やっぱり監督が悪いんだろうね。

今年は毎戦いいミーティングを繰り返して来た。ミスのないように良くなるように、あそこであぁしてと失敗のないように確認してきた。もちろんクルマにはトラブルは一度もなかった。メンテナンス性も優秀なクルマに仕上がっていたからね。だからいろんなことに気をつけようと言って来た。だけども想定外のトラブルやミスが起きてしまった。

最終戦のもてぎはタイヤが悪かったわけじゃないよ。持ち込んだタイヤに対するセッティングのミス。金曜日はウェットコンディションで土日は晴れるという予報だったけれど、今日は予選ではないし雨だしコースに出ても仕方がないと甘く考えていたんだよね。いっぺん確認しておいた方がいいんじゃないかと言ったんだけど、意味がないと走らなかった。そして土曜日はチェックしていないタイヤを履いて時間内に温めきれなかった。力のある速いドライバー、たとえばミハエル・シューマッハーなんかは、例えれば優秀なコックだよね。同じ材料を使って何を作るか? 持っている味覚が違うのか、素材の持っているものを引き出す力もドライバーの力量だと思うよ。バカじゃチャンピオンにはなれない。

今年もフォーミュラやGTで若いドライバーをチェックしていたけれど、一番目立ったのは関口(雄飛)。現状維持で収まらない活躍を見せてくれた。そのままの順位で満足することなくもっと前へ行く気持ちを持っていて、食らいついていった。昔は行儀が悪いとか生意気だとか言われていたらしいが、ちゃんとあいさつもできるしお礼だって言える。彼には教えるものがないと思うぐらい満足しているよ。それも僕が育てたわけじゃなくて、僕は場所と素材を提供しただけ。彼がいい料理をしてくれた。だから才能を引き出すためには縛ってはダメ。メーカーの人たちは東大卒とか履歴書ばかりを優先しちゃうからね。

そういえば日産のノートが11月に国内で一番売れたクルマになった。日産車がトップを取るのは実に30年ぶりだそうだ。最近あまり元気になるような話がなかったからうれしいよ。もっと排気量を小さくして燃費を向上させて、セレナとかにも搭載して頑張ってほしいね。日産が売れないと元気になれないからね。

来年のクルマはまだ見てもいないし、テストも23号車だけやってるようじゃ公平じゃないと思う。だけどカルソニックカンセイさんには本当感謝しているよ。日産の子会社から独立するようだけど、世界の会社ともっと広く付き合って仕事も増えて大きくなっていって欲しい。感謝のお返しには名誉を勝ち取るしかないんだけど、来年も意地で頑張る! だからいつも盛大な応援には感謝しているけれど、来年もぜひ応援をよろしくお願いします。一年間ありがとうございました!
(2016/12/9)

 

(1月9日追記)
2017年シーズンの12号車のドライバーラインナップはまだ発表されていませんが(1/13~/15の東京オートサロンで発表か?)、どうやら昨年のJPオリベイラ&安田裕信コンビから、JPオリベイラが外れ、24号車・コンドウレーシングに移籍するようです。
実際、12月のセパンテストでは、24号車をドライブしていたようです。

それでJPの抜けた12号車ですが、安田とGT300からステップアップするマーテンボローがコンビを組むのでは?という説が現在有力になっています。

2015シーズン時

 

2015シーズン時

 

(2月17日追記・TEAM IMPULプレスリリースより)
TEAM IMPULは、2017年もカルソニックカンセイ株式会社様より通算36年目の絶大なサポートをいただき、
SUPER GT GT500クラスに No.12 カルソニック IMPUL GT-Rで参戦します。
ドライバーはチーム在籍4年目となる安田裕信が残留、そしてチームメイトにはGT500ルーキーとなるヤン・マーデンボローを新たに起用します。
今季は新型車両が導入される注目のシーズン、新コンビで心機一転チャンピオン奪還を狙います。
レースは4/8(土)~9(日)に岡山国際サーキットにて開幕します。
今シーズンも温かいご声援よろしくお願いします。

TEAM IMPUL Staff List

監督 星野一義
ドライバー 安田裕信/ヤン・マーデンボロー

ファクトリーマネージャー 髙橋紳一郎
チーフエンジニア 島田次郎
データエンジニア 柏木良仁
データエンジニア 高久浩一
チーフメカニック 天本秀史
メカニック 五十嵐良夫
メカニック 本田醇
メカニック 林勝也

チーフマネージャー 金子哲也
セールスマネージャー 冨永正志
PRマネージャー 斉藤暁一
アシスタントマネージャー 高杉紗代
アシスタントマネージャー 太田彩美

 

 

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